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アメリカのアレルギー・花粉症の薬【6選】成分は?眠くなる?

アメリカでも花粉症の薬を買おうと思ったけど、日本の薬と同じ成分は?眠気は?

当記事では日本で薬剤師をしていた薬剤師ママが

アメリカの花粉症やアレルギーのお薬について詳しく解説します。

当サイトに掲載されている情報については、薬剤師の資格を持った管理者により運営されております。当サイトに記事を掲載するにあたって、不適切な表記がないか、細心の注意を払って確認をしておりますが、医療及び健康管理上の事由など、その内容の正確性や有効性などについて何らかの保証をできるものではありません。あくまで、読者皆様ご自身のご判断にてお読み頂き、ご参考にして頂ければと存じます。
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目次

【まとめ】アレルギー/花粉症のお薬

アメリカで売られているアレルギー/花粉症お薬のまとめは別記事にまとめています。

内服薬の概要

アレルギー症状の引き金であるヒスタミンという化学物質を抑える働きのあるお薬のことを抗ヒスタミン薬と言います

アメリカの薬局で売られている抗ヒスタミン薬の内服薬は2つのグループに分けられます。

第一世代抗ヒスタミン薬

第二世代抗ヒスタミン薬

第一世代抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬の中でも初期の頃に開発された薬。
副作用眠気・口渇・閉尿など)が強くでやすいお薬です。

眠気が強く出やすいお薬は、その副作用を逆手にとって睡眠導入薬として使われることもあります。

高齢者の方、緑内障や前立腺肥大症をお持ちの方には使うことができないお薬が多いです。

成分名日本で売られている商品名アメリカで売られている商品名眠気
DIPHENHYDRAMINE
(ジフェンヒドラミン)
レスタミンコーワ ・Benadryl
・Unisom(睡眠導入目的)
・Theraflu Cold&Sore Throat
あり
CHLORPHENIRAMINE
(クロルフェニラミン)
・ポララミン 
フスコデ配合錠
・ChlorTrimetonあり
第一世代の抗ヒスタミン薬のまとめ

(※ 第一世代グループ内では眠気が最も少ないと言われている)

第一世代【成分1】ジフェンヒドラミン

同成分の日本のお薬

レスタミンコーワ …..ジフェンヒドラミン10mg(1錠あたり)

Benadryl

商品名BENADRYL® Allergy ULTRATABS® Tablets 
画像抗ヒスタミン薬
目的花粉症やその他の上気道アレルギーによる症状の
一時的緩和(鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、涙目、鼻やのどのかゆみ)
風邪による症状を一時的緩和(鼻水、くしゃみ)
成分Diphenhydramine HCl 25 mg(1錠あたり)
眠気強くでる
注意肺気腫や慢性気管支炎などの呼吸器疾患、緑内障、前立腺肥大による排尿障害、精神安定剤を服用している場合は、使用前に医師または薬剤師に相談を。妊娠中の方は主治医に相談を。
公式HP
Benadrylの概要
薬剤師ママ

眠気が強くでるので、運転前の服薬は控えましょう。

Theraflu Cold&Sore Throat

商品名NIGHTTIME SEVERE COLD RELIEF
画像抗アレルギー
(公式HPより画像をおかりしました)
目的風邪やインフルエンザの症状の一時的緩和(軽い痛み、軽度ののどの痛み、頭痛、鼻づまり、副鼻腔づまり
、鼻水、くしゃみ、鼻や喉のかゆみ、花粉症による目のかゆみ、涙目、軽度の喉や気管支の炎症による咳)
一時的な解熱
成分Acetaminophen 650 mg…解熱鎮痛作用
Diphenhydramine HCl 25 mg…抗ヒスタミン作用
Phenylephrine HCl 10 mg… 鼻腔充血除去薬
眠気強くでる
注意事項肝臓病、心臓病、高血圧、甲状腺疾患、糖尿病、緑内障、前立腺肥大による排尿障害、肺気腫や慢性気管支炎などの呼吸器疾患、痰(粘液)が多い咳、喫煙、喘息、肺気腫などで起こる、長引く咳や慢性的な咳の場合は主治医に相談しましょう
公式HP
Theraflu Cold&Sore Throatの概要

こちらはジフェンヒドラミンの眠気を逆手にとって、就寝前に飲む総合感冒薬の中に含まれています。

第一世代【成分2】クロルフェニラミン

同成分の日本のお薬

・ポララミン …..クロルフェニラミン2mg(1錠あたり)
・フスコデ配合錠 …..クロルフェニラミン1.5mg(1錠あたり)

Chlor Trimeton

商品名Chlor Trimeton
画像抗アレルギー薬
(公式HPより画像をおかりしました)
目的アレルギーの一時的緩和(くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、涙目、喉のかゆみ)
成分Chlorpheniramine maleate 4 mg (1錠あたり)
眠気でる
注意肺気腫や慢性気管支炎などの呼吸障害のある方、緑内障の方、前立腺肥大による排尿障害のある方、鎮静剤や精神安定剤を服用している場合は、使用前に医師または薬剤師に相談すること。妊娠中の方は主治医に相談を。
HP
Chlor Trimetonの概要

こちらは第一世代の中ではまだ眠気は弱いほうではありますが、以前として眠気を催します。

第二世代抗ヒスタミン薬

第一世代と比べると眠気や口渇といった副作用が少ないのが特徴です。
現在日本でアレルギーを抑えることを目的にした場合、こちらのグループの薬を処方することが多いです。

成分名日本で売られている商品名アメリカで売られている商品名眠気
LORATADINE
(ロラタジン)
・ロラタジンEX
・クラリチン
Claritinなし
FEXOFENADINE
(フェキソフェナジン)
アレグラ
Allegra
なし
CETIRIZINE
(セチリジン)
・ジルテックZyrtec少し有り
第二世代の抗ヒスタミン薬のまとめ

第二世代【成分1】ロラタジン

同成分の日本のお薬

・ロラタジンEX…..ロラタジン10mg(1錠あたり)
・クラリチン…..ロラタジン10mg(1錠あたり)

Claritin

商品名Claritin 24 Hour Tablets
画像クラリチン
目的花粉症やその他の上気道炎による症状の一時的緩和:鼻水 、目のかゆみ、涙、くしゃみ 、 鼻や喉のかゆみ
成分Loratadine 10 mg
眠気なし
特徴本製品またはその成分に対してアレルギー反応を起こしたことのある方、肝臓や腎臓に疾患のある方は、使用前に医師にご相談を。妊娠中または授乳中の方は、使用前に専門家にご相談ください。
公式HP
Claritin の概要

こちらは眠気が起きにくいとされる成分であるロラタジンのお薬です。

1日1錠で長く効くのが特徴。

OD錠(口の中で溶ける)ものやカプセルなど様々の剤型があります。

薬剤師ママ

自分に合った剤型を選べるのは嬉しいですね

第二世代【成分2】フェキソフェナジン

同成分の日本のお薬

アレグラFX …..フェキソフェナジン 60 mg(1錠あたり)

Allegra

商品名Allegra® Allergy 12 Hour Tablets
画像アレグラ
目的鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、涙目、鼻のかゆみ、のどのかゆみなど、花粉症やアレルギーの症状を和らげる。
成分Fexofenadine Hydrochloride 60 mg (1錠あたり)
眠気なし
注意事項本製品またはその成分に対してアレルギー反応を起こしたことのある方、腎臓病の方は、使用前に医師にご相談下さい。妊娠中または授乳中の方は、使用前に専門家にご相談ください。
公式HP
Allegra® Allergy 12 Hour Tabletsの概要

日本で販売しているアレグラと同じく、フェキソフェナジンを60 mg含んでいます。

クラリチンとの違いは服薬回数。アレグラは1日2回服薬します。

第二世代【成分3】セチリジン

同成分の日本のお薬

ジルテック …..セチリジン10mg(1錠あたり)

Zyrtec

商品名ZYRTEC® Allergy Relief
画像ジルテック
(公式HPより画像をおかりしました)
目的目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻やのどのかゆみなど、季節性アレルギーやその他の上気道アレルギーの症状の緩和
成分Cetirizine HCl 10 mg
眠気あり
注意事項本剤や抗ヒスタミン剤に対してアレルギー反応を起こしたことがある方は使用しないでください。
肝臓や腎臓に疾患のある方、精神安定剤や鎮静剤を服用している場合は、使用前に医師にご相談下さい。
授乳中の場合は使用を推奨されません。妊娠している場合は使用前に専門家にご相談ください。
公式HP
ZYRTECの概要

こちらは1日1回服薬するタイプのお薬。

特徴としては、服薬後の効き始めが早いということです。

ジルテックは服薬後1時間から効き始めます。効き始めはクラリチンよりも早いとされています。

公式HPより引用

最後に

当記事ではアメリカの薬局で購入することができる花粉症やアレルギーのお薬について解説しました。

抗アレルギー薬は大きく分けて二つのグループに分けられました。

それぞれ眠気の強さや注意事項が異なりましたね。

アレルギーの薬を選ぶ際に、参考にしていただければ幸いです。

<注意>

本記事は健康な成人向けの情報です。

持病をお持ちの方や現在病院から処方されたお薬を飲んでいる方は、必ずかかりつけ医師に相談をして服用するようにしましょう。

また、市販薬を服用しても症状が改善されない場合は、かかりつけ医に相談するようにしましょう。

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この記事を書いた人

日本では薬剤師として勤務。夫の仕事の都合で、2021年に渡米。現在は夫と息子の3人、ニューヨークで暮らす。
日米のお薬事情の違いを解説するブログメディア「くすらぼ」を運営中。そのほかにもNY生活で役立つ情報も同サイトで紹介。薬剤師×ママの目線で情報発信中。

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