アメリカで子供用の痛み止めを買おうと薬局に行ったはいいが
種類が多くてわからない・・・
↓こんな疑問をお持ちの方に向けて、在米薬剤師ママが分かりやすく解説しています。
痛み止めがどんなものが売っているの?
成分は何種類あるの?
錠剤が飲めないんだけど、粉薬はあるの?
この記事を読めば、アメリカで売られている子供用痛み止めの【全貌を把握】できます。
旅行中の方はもちろん、駐在中の方もぜひ一度読んでみてくださいね。
当記事では管理者がいずれかの医薬品の利用を積極的に推奨しているわけではありません。
免責事項及び健康についての注意事項はこちらをご覧ください。
【比較一覧表】アメリカの子供用の解熱鎮痛剤
アメリカで現在(2022年7月時点)
薬局で誰でも購入できる痛み止めは主に下記の4種類です。
商品名 | Children’s Tylenol | Children’s Motrin | Children’s Advil | DrKids |
---|---|---|---|---|
商品名(読み方) | タイレノール | モートリン | アドビル | ドクターキッズ |
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成分名 | アセトアミノフェン | イブプロフェン | イブプロフェン | アセトアミノフェン |
最安値 (2022年7月時点) | $5.99~ (Amazon US) | $6.57~ (Walmart) | $6.40~ (Walmart) | $11.99~ (公式HP) |
商品リンク | 公式HP | 公式HP | 公式HP | 公式HP |
売られている成分は2種類です。
その違いについて説明した記事はこちら↓
それでは、ひとつずつ詳しく解説していきますね。
Children’s Tylenol(タイレノール)
まとめ
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有効成分 | アセトアミノフェン |
成分量 | 160 mg(錠剤1錠あたり、シロップ5 mLあたり、散剤1包あたり) |
服用方法 | 剤型によって服用方法が異なります(詳細はこちらの記事を参照) |
目的(推奨される用途) | ①解熱、熱さまし ②痛みどめ(風邪、インフルエンザ、頭痛、のどの痛み、歯痛) |
剤型 | シロップ剤、チュアブル錠、散剤 |
味 | さくらんぼ、ぶどう(シロップ剤の場合) |
特徴
タイレノールは最も馴染みのある解熱鎮痛剤なのではないでしょうか。
有効成分であるアセトアミノフェンは
米国および欧州で最も多く使用されている
解熱鎮痛剤と報告されています。
子供用のタイレノールにはシロップ剤とチュアブル錠と散剤があります。
商品ラインナップが豊富なので、こちらの記事で詳しく解説しています↓
タイレノールは原則は2歳以上の子供に使うようにと表記されています。
2歳未満の子供に飲ませる際には、かかりつけの医師に服用量を相談してください。
お子様の月齢や体重に応じて、服用量を教えてくれると思います。
Children’s Motrin(モートリン)
まとめ
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有効成分 | イブプロフェン |
成分量 | 100 mg(錠剤1錠あたり) |
服用方法 | 剤型によって服用方法が異なります。 箱の説明書をしっかり読んで服用してください。 |
目的(推奨される用途) | ①風邪、インフルエンザ、のどの痛み、頭痛、歯痛などによる軽い痛みを和らげる ②熱を下げる (一時的なものに限ります) |
剤型 | シロップ剤、チュアブル錠 |
味 | ぶどう、いちご、バブルガム(シロップ剤) |
特徴
こちらはイブプロフェンという有効成分を含んだ解熱鎮痛剤です。
カロナールの有効成分であるアセトアミノフェンとは
異なる作用機序(薬の効く機序)をもつ薬です。
特徴としては薬の効き目が長くもつため、薬を飲む頻度を抑えられます。
しかし、アセトアミノフェンと比較して
消化器症状(胃痛など)の副作用がでやすいという欠点もあります。
両者の違いが気になる方はこちらをどうぞ↓
ちなみにモートリンは剤型によって6か月の乳児から服薬できる製品もあります。
Children’s Advil(アドビル)
まとめ
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有効成分 | イブプロフェン |
成分量 | 100 mg(錠剤1錠あたり) |
服用方法 | 剤型によって服用方法が異なります 箱の説明書をしっかり読んで服用してください。 |
目的(推奨される用途) | ①発熱を抑える ②風邪、インフルエンザ、頭痛、歯痛、のどの痛みなどによる軽い痛みを和らげる。 |
剤型 | シロップ剤、チュアブル錠 |
味 | ぶどう(チュアブル錠) |
特徴
こちらもイブプロフェンという有効成分を含んだ解熱鎮痛剤です。
Advilのシリーズには6か月以上の乳児も服用することができる製品もあります。
詳しくは公式HPを見てもらうと詳しく記載されています。
DrKids(ドクターキッズ)
まとめ
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有効成分 | アセトアミノフェン |
成分量 | 160 mg(シロップ15 mLあたり) |
服用方法 | 年齢のより服用量が異なります。 |
目的(推奨される用途) | ①解熱、熱さまし ②痛みどめ(風邪、インフルエンザ、頭痛、のどの痛み、歯痛) |
剤型 | シロップ剤 |
味 | さくらんぼ |
特徴
最も大きな特徴は、1回の服薬量ごとに小分けされているという点です。
毎回飲む量を計る必要がなく持ち運びも簡単。旅行にも便利ですね。
なお、1回に飲む量は年齢によって変わってくるので
箱の裏面をしっかり読んでから服薬してくださいね。
さいごに
この記事ではアメリカの薬局で購入できる小児用の解熱鎮痛薬の解説を行いました。
主の商品ラインは4種類と意外と少ないですね。
有効成分は2種類(アセトアミノフェンとイブプロフェン)だけしかないということが
お分かりいただたかと思います。
ただ、それぞれの味や剤型のラインナップが豊富ですね。
シロップ剤やチュアブル錠など子供の好みに合わせて購入することができます。
お子様の嚥下能力や容態などに合わせて、購入の際の参考にしてもらえれば幸いです。